Process
Q&A
Q1. 土地探しから相談に乗ってくれますか?
A1. はい、土地探しから一緒にお手伝いいたします。
法規や土地の特性を検討し、アドバイス致します。設計上の工夫をすることで市場価格より少し安い狭小地、旗竿敷地、傾斜地などを有効活用することができます。気軽にご相談ください。
Q2. 相談する前に何か準備は必要ですか?
A2. 何の準備も必要ありません。ゼロから一緒に考えていきましょう!
基本的には、相談する前に必要な事は特にありません。家を建てたいと思ったら、まずは相談していただければ良いと思います。ゼロから一緒に考えていきましょう。
すでに土地をお持ちの場合には、測量図等の土地の大きさや位置が分かる資料があれば良いでしょう。また、家族構成やそれぞれの生活スタイル、趣味、好きなもの、大事にしていること、などが分かればありがたいですが、それらは実際に建築家と会って話をしていく中で、まとめていくことでも十分だと思います。いずれにしても肩の力を抜いて、気軽にご相談ください。
Q3. 予算が少なくても、お願いできますか?
A3. まずはご相談ください。可能性は十分にあります。
予算が少なくても、相談してみてください。どのような住まいを考えているのか、限られた予算の中で何ができるかを一緒に考えることが大事だと思います。予算が少ない場合でも、お気に入りの空間や住まい方の提案、自然の光や風、周りの景色を味方にした素敵な住まいができる可能性は十分あります。そのような相談の中からこちらで判断させていただき、予算(=設計料)が少ない場合でもお引き受けすることができます。
Q4. 「設計料」ってなんですか?
A4. 設計料とは「設計」と「監理」にかかる費用合わせたもので、これが建築家の報酬となります。
建築家に依頼する場合には、工事費とは別に「設計」と「管理」に関する費用が必要です。省略して設計料と呼ばれることが多いですが、正式には「設計監理業務報酬」と言います。通常は工事の監理(契約通りの施工がされているかチェックすること)も含んだ「報酬」となります。
建物や規模や用途、状況によって異なり、その都度算定していますが、おおよその目安として新築住宅の場合、工事費の9%~13%程度が多いです。設計料を「サービス」と称して無料にするハウスメーカーもあるため、建築家に依頼して建築費とは別に設計を支払うのに抵抗感じる人もいるでしょう。しかし、住宅にも100枚前後の詳細な実施図を作成し、手間ひまかけて検討や推敲を重ねます。無料にできるようなサービスの質ではありませんし、無料と称するところでも実際には人件費がかかっているわけで、工事費の中に不透明な形で水増しされているだけなのです。
建築家は詳細な図面に基づく精度の高い相見積もりと査定を行うことで実はトータルで無駄なコストを抑え、バランスに優れた高い費用対効果をもたらすものと確信しています。
Q5. 知らないうちに費用が高額になっていませんか?
A5. 予算内でどれだけ希望に添える家を作れるかも建築家の腕の見せ所です。
通常は、建て主に予算を聞いてから計画に着手します。普請道楽の旦那さんから、いくらかかっても良いと数奇屋建築を依頼されるのでもなければ、ご希望の建物を予算内でどのように実現するか、何を優先し、何を合理的に節約するかは私たちの腕の見せ所とも言えます。そのため、予算オーバーしそうな要求が建て主からあった場合、それがいくらぐらいの費用負担になるかお話ししながら計画を進めていくことになります。たまに完成間近になって、それまで建築家に伏せておいた予備費が許されることがあり、「それならばこの部分にもっと…」などと思うことがあります。知らないうちに費用が高額になる心配は無いので、予算はありのまま建築家に伝えてもらえればと思います。
Q6.「設計」と「工事」ってどこが違うの?
A6. 設計と施工分離することで、利潤が優先されがちな施工面での監理を行う仕組みになっています。
建物が完成するまでには設計段階と工事(施工)段階があります。実際これを行う方法として日本では大きく分けて二通りの方式がとられています。建築設計事務所(建築家)が設計を行う設計施工分離型と、工務店やプレハブメーカーなどが設計と工事の両方を行う一貫型があります。
前者は設計段階では顧客ニーズ(予算を含む)に沿った設計、申請、コスト調整、要望に応じて工務店の選定にも関わります。また工事期間中は設計図通り工事がなされているかを確認する監理業務を行います。
後者は伝統的方式と呼ばれ、大工棟梁の時代から受け継がれている日本特有の方式です。基本的な業務は前者と同じですが、設計と工事を一環で行うため品質とコストが不透明との指摘もあり、チェックが必要な場合は、監理業務を第三者に委託するケースもあります。
Q7. 引き渡しまでどのくらい時間がかかりますか?
A7. まずはスケジュールを立てます。時間的にある程度余裕を持って、じっくり楽しみながら進めましょう。
まずはじめに、竣工希望時期(いつ引越したいか)をお伝えください。それに合わせて、設計期間や工事期間等割り振りを決め、スケジュールをつくります。もちろん希望の工期に合わせてお引き受けいたしますが、ハウスメーカーや工務店に比べて、完成までの期間が長くなるケースが多いと思われます。これは、より満足していただくために、かなり細かい部分まで検討しているからです。可能であれば、あせらず、じっくり、楽しみながら進めるのがコツです。
Q8. 建築家はどんなことをしてくれますか?
A8. デザインから、施工の査定・管理完成後のメンテナンスまで、トータルで理想の住まいづくりをサポートします。
建築家は、建物のデザインだけをしているのではありません。建物の設計図を作る事はもちろん、敷地にどのような建物が可能といった企画の相談から、建設会社が提出した見積もりの内容に間違いや不具合がないかの査定作業、そして図面通りに建物が作られているかを現場でチェックする工事管理などが主な業務になります。その後のメンテナンスや増改築の相談など、建て主とは長いお付き合いになります。
住む人の家族構成、年齢、生活習慣、敷地状況や予算など、家づくりは1つとして同じ条件がありません。建て主の夢や希望を汲み取り、総合的な見地から最もふさわしいと思われる具体的な形や性能にまで纏め上げることが、何よりも大切な仕事です。家に住み方を合わせるのではなく、将来のライフプランや住み方に合った家を提案するのが建築家で、希望すれば家づくりの多岐に渡り相談に応じることができます。
Q9. 建築家の設計した家はどこが違うの?
A9. 一軒の家づくりにかける思い入れの濃さは圧倒的に違います。建築家自身の世界観も魅力の1つです。
建築家の設計した住宅は思い入れの濃さが違うと思います。1つの住宅設計に対する作業量、検討項目、建て主との対話時間、スケッチ量、エネルギーのかけ方が圧倒的に違います。建て主の前ではさらりと何気なく1枚のスケッチをしたように見せかけていますが、それも膨大な作業と試行錯誤の上、検討に検討重ねた結果生まれるものであったりします。設計に対する思い出の濃さが良き住宅を作ってるのだと言うことを信じて疑わないのです。
例えば茶道家のいれるお茶と、日常のそれとは何が違うのでしょうか?書道家の書と私たちの書き初めとを比べるとどうでしょうか?上手下手と言うレベルの話もありますが、一番の違いはやはり情熱、研究、それに向き合う姿勢だと思います。それぞれ「家」が作る職業の人は、その道に独特の「世界観」や「芸風」を作り上げてきた人たちなのです。それは建築家も同じです。生業として設計図面を書くといった建築士の実質的行為に加えて、その建築家ならではの優れた特徴を必ず持っています。ぜひ建築家と会うことでそれぞれの個性を体験してみて下さい。
Q10. 完成後のアフターケアもお願いできますか?
A10. 私たちは実際の生活が始まってからが、「住宅」の真のスタートと考えています。気になることは気軽に相談してください。
もちろんです。私たち建築家は、住宅が完成したら終わりではなく、そこからが住まいとしての真のスタートと考えています。日常の暮らしが家に馴染んだ頃には、時間の経過とともに様々なほころびも出始めます。
屋根・軒先・外壁・防水・塗装・内装などの経年変化による劣化。トイレ・洗面・浴室キッチンなどの水回りや設備機器の不具合。気になることや、住み始めてから新たに出てきた希望や要望についても、遠慮なくご相談ください。建築家との対話を繰り返しながら家の完成形に近づけられれば良いと考えています。
Q11. 契約や必要な手続きについて教えてください。
A11. まずは建築家と建築設計・監理業務委託契約書を交わします。
プロジェクトを進めることが決まったら、建て主と設計者の両者で「建築設計・監理業務委託契約書」を取り交わします。契約書には契約期間や業務報酬(設計料等)の支払い時期などを明記します。書類は2通つくり、両者が収入印紙(印紙代は業務委託報酬金額により変わる)を貼り、捺印。お互いに同じものを持つようにします。
この際、途中解約等発生したときの対応方法などを明記した「建築設計・監理業務委託契約約款」(四会連合協定発行)を添付するのが一般的です。
契約の際には、事前に建築士より免許証の提示とともに「重要事項説明」を受けてください。作成する設計図書(図面の種類)や工事監理にの報告方法等を提示することが義務付けられています。さらに、この規約とは別に、工事が始まるときには施工者と「工事請負契約」を結びます。その他に住まいを建てる前の手続きとして、法的な審査を受ける「確認申請」があります。自治体によっては確認申請前にも様々な手続きがあります。いずれも申請者は建て主の名前ですが、建築の専門家しか書けない図面や書類がほとんどですので、設計者(建築士)を代理人として手続きを行います。